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Rune Quartz

銀色の猫の住処

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あいしてくれるひと

誰だって、自分の存在を認めてほしいと思っている

インフェルノ「私は誰かに愛されたかった」
ジェイド「俺に愛を注いでくれた家族を突き放した」
ソフィア「家族の愛は壊れてしまった」
カイル「愛してくれた兄さんは死んでしまった」
ユン「愛してくれる両親なんて初めからいなかった」

シルヴィア「君達を創ったのはこのわたしなのに。
わたしは君達を愛してるのにソレに気づかないなんて!
なんて、愚かなのかしら。笑えちゃうわ!
……そう、気づかない。物語は物語の中だけで完結する。
私は君達にとって神様のような存在だけれど。
私は君達に愛を与えるけれど。
それは物語の外側からの干渉。そんなもの気づくわけが無い。
じゃあ、いくら存在を創ってもわたしは永遠にひとり?
わたしの世界ではわたしの現実ではわたしはひとりなの。
ねえそれって凄く残酷なコトだと思うわ。
現実では相手にされず、物語の中には入れない。
わたしはわたしの現実の神様に意地悪をされているのかしら?
…………なんて、ね。君達の運命を司るのはこのわたし。
今にこのわたしの存在を認知させて、愛してもらうんだから…
シルヴィア=ケット・シー、今に君達の前に……」


ジェイド「……なんだ?」
ユン「どうしたの?」
ジェイド「今何か聞こえた気がしたんだ」
ユン「幻聴?」
ジェイド「分からない……何か大切なことを忘れている感覚だ」
ユン「あらージェイドにもそういうことがあるんだね」
ジェイド「……今日は」
ユン「え?」
ジェイド「今日は帰ったら甘いものを食べよう」
ユン「何か作るの?」
ジェイド「なんだか、久々に菓子系を作りたくなってな」
ユン「わあい!楽しみー!!私も手伝うよ!」
ジェイド「あ、ああ……控えめに、な?」
ユン「控えめってなによぉー!」

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