あいしてくれるひと 不定形文 2014年11月04日 誰だって、自分の存在を認めてほしいと思っている インフェルノ「私は誰かに愛されたかった」ジェイド「俺に愛を注いでくれた家族を突き放した」ソフィア「家族の愛は壊れてしまった」カイル「愛してくれた兄さんは死んでしまった」ユン「愛してくれる両親なんて初めからいなかった」 シルヴィア「君達を創ったのはこのわたしなのに。わたしは君達を愛してるのにソレに気づかないなんて!なんて、愚かなのかしら。笑えちゃうわ!……そう、気づかない。物語は物語の中だけで完結する。私は君達にとって神様のような存在だけれど。私は君達に愛を与えるけれど。それは物語の外側からの干渉。そんなもの気づくわけが無い。じゃあ、いくら存在を創ってもわたしは永遠にひとり?わたしの世界ではわたしの現実ではわたしはひとりなの。ねえそれって凄く残酷なコトだと思うわ。現実では相手にされず、物語の中には入れない。わたしはわたしの現実の神様に意地悪をされているのかしら?…………なんて、ね。君達の運命を司るのはこのわたし。今にこのわたしの存在を認知させて、愛してもらうんだから…シルヴィア=ケット・シー、今に君達の前に……」ジェイド「……なんだ?」ユン「どうしたの?」ジェイド「今何か聞こえた気がしたんだ」ユン「幻聴?」ジェイド「分からない……何か大切なことを忘れている感覚だ」ユン「あらージェイドにもそういうことがあるんだね」ジェイド「……今日は」ユン「え?」ジェイド「今日は帰ったら甘いものを食べよう」ユン「何か作るの?」ジェイド「なんだか、久々に菓子系を作りたくなってな」ユン「わあい!楽しみー!!私も手伝うよ!」ジェイド「あ、ああ……控えめに、な?」ユン「控えめってなによぉー!」 [0回]PR